「スネコスを受けたけれど、何が変わったのかわからなかった」。こうした声が検索でも目立ちますが、その多くは施術が失敗したのではなく、スネコスが「何をする注入なのか」を誤解したまま受けてしまったことが原因です。
スネコスはヒアルロン酸のように凹みを埋めて形を変える製剤ではなく、肌そのものの再生を促す「肌育」の注入です。そして当院でスネコスの効果をもっとも実感していただいているのが、クマ取り(脱脂)との組み合わせです。脱脂でふくらみという「形」を解決し、スネコスで脱脂後に残りやすい小じわや色味という「質」を整える。この順番で受けると、目の下の仕上がりが一段変わります。
本記事では、クマ取りとスネコスを組み合わせる理由と順番、効果の出方・回数、ヒアルロン酸やリズネとの違いを院長監修で解説します。
動画でも「クマ取り」を解説しています。 スネコスと組み合わせる土台になる施術なので、まずこちらをご覧ください(院長解説)。
目次
なぜ今「盛らない注入」が選ばれているのか
スネコスのような肌再生系の注入は、ここ数年で急速に広まりました。背景には美容医療の流れの変化があります。
- 「足す美容」から「育てる美容」へ。2010年代はヒアルロン酸で頬やほうれい線を膨らませる治療が主流でしたが、入れすぎによる不自然さや、やめどきの難しさが知られるようになり、形を変えずに肌の質を上げる治療への関心が高まりました
- 韓国発の「スキンブースター」「肌育注射」の普及。リジュランに代表される肌再生注射がSNSで広まり、日本でも「毛穴」「ちりめんじわ」「クマの色味」といった細かな悩みに注入で対応する選択肢が定着しました
- 目元治療との組み合わせ。クマ取り(脱脂)で膨らみを取ったあとに残る小じわや色味は、ヒアルロン酸を入れると凸凹になりやすい部位です。この「脱脂の後の仕上げ」としてスネコスが使われる場面が増えました
当院でも、この1年でスネコスを受ける方が注入メニューの中でもっとも大きく増えています。理由の多くは「クマ取りの後の仕上げ」と「ヒアルロン酸で形を変えるのは避けたい」の2つです。
スネコスとは:低分子ヒアルロン酸+6種のアミノ酸
スネコスは、低分子のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を特許比率で配合したイタリア製の製剤です。皮膚の浅い層に注入することで、コラーゲンやエラスチンをつくる線維芽細胞の働きを促し、肌のハリ・弾力・ツヤの改善を目指します。欧州安全基準(CE)に適合し、EUでは医療機器として認可されています。
適用部位は、額のしわ、眉間のしわ、目尻のしわ、目の下のクマ、口唇、首のしわ、手のしわ、デコルテなど。特に目の下のクマ・小じわ・ちりめんじわは、ヒアルロン酸を入れると凸凹になりやすい部位のため、スネコスが選ばれやすい領域です。

目の下は皮膚が薄く、ヒアルロン酸を入れると青く透けたり段差が出たりしやすい場所です。スネコスは形を変えず肌の質を上げるので、クマ取りの後の小じわや色味の改善に相性がよく、当院ではクマ取りと組み合わせて提案することが多い製剤です。
クマ取りと組み合わせると、なぜ効果を実感しやすいのか
目の下のクマは「ふくらみ」「くぼみ」「色味・小じわ」が重なってできています。クマ取り(脱脂)はふくらみを取る施術なので、脱脂だけでは色味や小じわが残り、「クマは薄くなったのに疲れて見える」と感じる方がいます。ここにスネコスを重ねると、脱脂で平らになった目の下の皮膚そのものにハリとツヤが戻り、色味やちりめんじわが目立ちにくくなります。
当院の基本形は次の順番です。
- 1. クマ取り(脱脂)でふくらみを取る(施術20分・腫れは数日)
- 2. くぼみが残る方は脂肪注入で補う(脱脂と同日に併用可)
- 3. スネコスで皮膚の質を整える(脱脂後の腫れが落ち着いてから週1回×4回程度)
形を整えてから質を上げるので、スネコス単独で受けるより変化を実感しやすく、クマ取りだけで終えるより仕上がりが長持ちします。当院ではこの組み合わせを前提に、クマ取りを受けた方向けのスネコス特別価格(1回33,000円・3回89,000円)を設けています。

クマ取りで「取る」だけだと、皮膚の薄さや色味はそのまま残ります。脱脂の後にスネコスで皮膚を育てると、目の下が自然に明るくなり、患者様の満足度が明らかに違います。クマ取りを検討している方には、最初からセットで考えることをおすすめしています。


くぼみやたるみが強い方に脱脂だけを行うと、逆にくぼみが目立つことがあります。
この方は脱脂でふくらみを取り、脂肪注入でくぼみを補うことで、自然で若々しい目元になりました。
| 年代・性別 | 50代・女性 |
|---|---|
| 施術名 | クイッククマ取り、脂肪注入 |
| 施術時間 | 40分 |
| 費用 | クイッククマ取り99,000円~、脂肪注入150,000円~ |
| リスク | 左右差、ふくらみが取り切れない、小じわ、吸引部の皮膚が硬くなる、凸凹など |
スネコスは「秋」に始めると効率がいい
スネコスは週1回程度を4回続ける治療なので、始める時期で効果の出方が変わります。当院がおすすめしているのは秋の開始です。
- 夏の紫外線ダメージが表面化する時期。9〜10月は、乾燥・くすみ・小じわを実感しやすく、線維芽細胞に働きかける治療の効果を感じやすい
- 本格的な乾燥シーズンの前に肌の土台を作れる。10月に始めれば、4回のクールが終わる11月には冬の乾燥に備えた状態になる
- しみ取り・ルメッカと同じシーズン。紫外線が弱まる10〜3月はレーザー治療の適期で、レーザー後の肌のコンディション維持としてスネコスを併用する方も多い
スネコスで「効果なかった」と感じる4つの理由
1. 1回で判断してしまった
スネコスは線維芽細胞に働きかけて肌を再生させるため、効果は回数を重ねて現れます。当院では週1回のペースで4回程度を1クールとし、その後はメンテナンスとして月1回程度を推奨しています。1回で「変わらない」と判断するのは早すぎます。
2. ヒアルロン酸のような「形の変化」を期待していた
スネコスはボリュームを足しません。凹みを埋めたい、頬をふっくらさせたいという目的ならヒアルロン酸や脂肪注入が適応で、スネコスでは期待外れになります。
3. 効果の「見方」がわからなかった
スネコスの変化は、ファンデーションのノリ、小じわの浅さ、肌のツヤといった質感に現れます。ビフォーアフターを正面写真だけで比べても気づきにくいため、当院では施術前に肌状態を撮影し、経過を比較できるようにしています。
4. 適応外の悩みに使った
深いしわ、大きな凹み、皮膚のたるみそのものはスネコスの適応ではありません。これらは脂肪注入・糸リフト・たるみ取りなど別の施術の領域です。
ヒアルロン酸・リズネ・脂肪注入との違い
| 製剤・施術 | 目的 | 効果の出方 | 向いている悩み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| スネコス | 肌の再生(ハリ・ツヤ・小じわ) | 回数を重ねて徐々に | 目の下の小じわ・ちりめんじわ・クマの色味・首やデコルテ | 形は変わらない |
| ヒアルロン酸 | 凹みを埋める・形をつくる | 直後から | ほうれい線・涙袋・頬のボリューム | 入れすぎ・目の下の凸凹リスク |
| リズネ(肌育注射) | 肌の再生(サーモンDNA由来) | 回数を重ねて徐々に | 毛穴・肌質全般 | 部位と悩みで使い分け |
| 脂肪注入 | 凹みを埋める(自己脂肪) | 定着後は長期持続 | 目の下の凹み・こけ | しこり・定着率のばらつき |
「凹みを埋めたい」ならヒアルロン酸か脂肪注入、「肌の質を上げたい」ならスネコスかリズネ、と目的で分けるのが後悔しない選び方です。
スネコスが向いている人・向いていない人
向いている人
- クマ取り(脱脂)の後、目の下の小じわや色味が気になる
- 目の下や口元のちりめんじわを改善したい
- ヒアルロン酸で形が変わるのは避けたい
- 首・手・デコルテの年齢感をケアしたい
向いていない人
- 1回で目に見える変化を求めている
- 凹みや頬こけを埋めたい(ヒアルロン酸・脂肪注入が適応)
- 皮膚のたるみそのものを引き上げたい(糸リフト・たるみ取りが適応)
当院のスネコス料金(税込)
| 対象 | 1回 | 3回セット |
|---|---|---|
| 通常料金 | 49,800円 | 118,000円 |
| 当院でクマ取りを行った方 | 33,000円 | 89,000円 |
※料金は予告なく変更する場合があります。推奨回数(週1回×4回程度+月1回のメンテナンス)は診察時に肌の状態に合わせてご案内します。
ダウンタイム・リスク
- ダウンタイム:注入部位の赤み・小さな内出血・膨らみが数日程度(個人差あり)
- メイク:翌日から可能
- リスク・副作用:内出血、腫れ、赤み、注入部の一時的な膨らみ、アレルギー反応
未承認医療機器に関する記載
※スネコスは国内未承認の医療機器です。当院では医師の判断のもと個人輸入により入手しています。同一成分で国内承認を受けた製剤はありません。欧州ではCE(欧州安全基準)認証を取得し医療機器として認可されています。個人輸入した医療機器の使用によるリスクについては、診察時に医師よりご説明します。
よくある質問
スネコスは何回で効果が出ますか?
週1回×4回程度を1クールとし、2〜3回目あたりから肌のハリやツヤの変化を感じる方が多いです。1回での判断はおすすめしません。
スネコスとヒアルロン酸はどちらがいいですか?
目的が違います。凹みを埋めるならヒアルロン酸、肌の質を上げるならスネコスです。目の下のように凸凹が出やすい部位には、スネコスを提案することが多いです。
クマ取りとスネコスは同時に受けられますか?
クマ取り後の小じわや色味の改善にスネコスを併用するケースは多く、当院ではクマ取りを受けた方向けの特別価格を設けています。開始時期は診察でご案内します。
スネコスの効果はどのくらい持ちますか?
1クール後、月1回程度のメンテナンスで維持を目指します。肌の再生を促す治療のため、持続は生活習慣やスキンケアにも左右されます。
ダウンタイムはありますか?
注入部位に赤みや小さな内出血が出ることがありますが、数日で落ち着く方がほとんどです。
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まとめ
スネコスの効果をもっとも実感しやすいのは、クマ取り(脱脂)で形を整えたあとに皮膚の質を育てる組み合わせです。スネコスで後悔する原因のほとんどは、製剤の問題ではなく「盛る注入」と「育てる注入」を混同したまま受けてしまうことにあります。スネコスは形を変えずに肌の質を上げる治療で、効果は回数を重ねて現れます。目的と回数を正しく理解して受ければ、目の下の小じわや色味に対して満足度の高い選択肢になります。
ブルームクリニックでは、クマ取りや脂肪注入と組み合わせた目の下の総合的な治療のなかでスネコスを提案しています。夏のダメージが表面化する秋は、始めるのに向いた季節です。「自分の悩みはスネコスで合っているのか」という段階でも、まずは無料カウンセリングでご相談ください。
監修:ブルームクリニック 院長 大西雅樹/最終更新日:2026年9月11日







