ルメッカのデメリットとは?シミが濃くなる期間・痛み・効果が出ない人の特徴

ブルームクリニック院長大西雅樹

ブルームクリニック 院長 大西雅樹


2013年 愛知医科大学医学部卒業 津島市民病院
2015年 大手美容外科 新宿ANNEX院院長/新宿院副院長
2018年 大手美容外科宇都宮院院長
2020年 大手美容外科横浜院院長 特別技術指導医歴任
2022年 高須クリニック
2022年 BLOOMCLINIC開業(千葉駅前)

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「ルメッカを受けたらシミが前より濃くなった」「思ったより痛かった」「3回受けたのに薄くならないシミがある」——ルメッカ(Lumecca)は1回でも変化を実感しやすい光治療として広まりましたが、同時にこうした声も多く聞かれます。

結論から言うと、ルメッカの「デメリット」と言われるものの多くは、①施術後の正常な経過を失敗と誤解している ②ルメッカが向かないシミや肌に当てている ③出力や回数の設計が合っていない、のどれかに当てはまります。裏を返せば、受ける前にこの3つを知っておけば、「失敗した」と感じる可能性は大きく下げられます。

この記事では、ルメッカのデメリットを隠さずに整理したうえで、シミが濃くなる期間の正常な見分け方、痛みの実際、効果が出にくい人、ほくろ・ニキビ跡・肝斑への可否、施術後の日ごとの経過、当院の料金と回数の目安を、院長監修で解説します。

目次

ルメッカは「秋から冬」がもっとも選ばれる施術

当院のルメッカは、10月から12月の3か月間と3月に受ける方が多く、この4か月で年間件数の約4割を占めます(2024〜2026年の当院実績)。理由は明確で、光治療は施術後1か月ほど紫外線対策が重要だからです。

  • 夏に増えたシミ・そばかすが、秋に「気づく」時期になる
  • 紫外線が弱まり、施術後の色素沈着(戻りシミ)のリスクを抑えやすい
  • 年末年始や卒業・入学の行事の1〜2か月前に受けると、かさぶたが取れて明るくなった肌で迎えられる

3月は、紫外線が本格的に強くなる前の最後の時期です。冬以外に受けてはいけないわけではなく、日焼けを避けて日焼け止めを徹底できる方なら夏でも受けられますが、意識していない短時間の紫外線が積み重なる季節は、色素沈着の管理が難しくなります。

逆に、日焼けした直後の肌や、これから海・スポーツで強い紫外線を浴びる予定がある時期は、ルメッカに向きません。 日焼け肌はメラニンが全体に増えているため、光が肌全体に反応して火傷や色素沈着のリスクが上がります。

ルメッカとは(30秒で分かる仕組み)

IPLの光が皮膚の浅い層のメラニンに届く仕組み(図解)
ルメッカ(IPL)の光は皮膚の浅い層に広く届き、メラニンに反応して熱を生みます(図はイメージ)

ルメッカはイスラエルのInMode社が開発したIPL(光治療)機器です。515〜1200nmの幅広い波長の光を照射し、メラニン(シミ・そばかす)とヘモグロビン(赤ら顔・ニキビ跡の赤み)に反応させて改善します。

従来のIPL(いわゆるフォトフェイシャル)との最大の違いはピークパワーの高さで、従来機より強いエネルギーを短時間で届けられるため、1回の施術で薄いシミ・そばかすがかさぶたになって剥がれ落ちる変化が出やすいのが特徴です。くすみ・毛穴・肌のハリの改善も同時に期待できます。

IPL(光)とレーザーの違い——ルメッカが「浅く広く」効く理由

ルメッカのデメリットの多くは、IPLという光の性質から来ています。レーザーは1つの波長だけを出し、狙ったターゲットに集中してエネルギーを届けるのに対し、IPLは幅広い波長を含む光を一度に出し、メラニンもヘモグロビンもまとめて浅く広く反応させます。

IPLは顔全体のシミ・そばかす・赤み・くすみを1回で同時に明るくできる反面、真皮の深いところにあるシミ(ADM)には光が届かず、濃いシミ1個を狙って強く叩くことにも向きません。 一方、ピコレーザーは1つのシミに強く反応させられる反面、顔全体のトーンアップを1回で出すのは不得手です。

つまり「ルメッカで取れないシミがある」のは光治療の守備範囲の問題です。効果の仕組みそのものは「ルメッカの効果について」で詳しく解説しているので、この記事では守備範囲の「外側」を中心に扱います。

自分のシミはどの種類?見え方の目安と自己判定の限界

ルメッカの効き方は、シミの種類でまったく変わります。受ける前に「自分のシミはどれに近いか」をおおまかに知っておくと、カウンセリングで的を絞った相談ができます。

種類見え方の目安できやすい場所・年代ルメッカ
老人性色素斑(日光性のシミ)境界がはっきりした茶色〜濃い茶色の円形。数ミリ〜1センチほど頬・こめかみ・手の甲。30代以降に増える◎〜○(薄いものほど向く)
そばかす(雀卵斑)小さな点状の茶色が散らばる。夏に濃く、冬に薄くなる傾向鼻から頬の高い位置。子どものころからある◎
肝斑頬骨に沿って左右対称にぼんやり広がる。輪郭がはっきりせず、目の周りは抜けている30〜50代の女性に多い×(悪化のおそれ)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)青み・灰色がかった小さな点の集まり両頬・額の外側。20代ごろから×(光が届かない)
炎症後色素沈着(PIH)ニキビ・虫刺され・やけど・摩擦の跡が茶色く残る。形が不規則顔・体のどこでも△(時間はかかる)

表のとおり見え方には特徴があるのですが、自分で見分けるのには限界があります。 肝斑の上に老人性色素斑が乗っている、そばかすとADMが混ざっているなど、複数の種類が同じ頬に混在している方が実際には多いからです。色の深さ(表皮か真皮か)は鏡では判断できず、ADMと肝斑を見間違えることもよくあります。

当院では照射前に院長が診察して種類を見極め、肝斑やADMが疑われる部分は照射対象から外す、あるいは別の治療を先に行う設計をします。この表は「相談の入口」として使い、最終的な判断は必ず診察で確定してください。

ルメッカの7つのデメリットと、失敗を防ぐ考え方

デメリット① 施術直後〜1週間、シミが濃くなる(これは正常な経過)

ルメッカ後にシミが濃くなりマイクロクラストができて剥がれる経過(図解)
照射後にシミが浮き上がって濃く見え、薄いかさぶた(マイクロクラスト)になって自然に剥がれていく経過(図はイメージ)

ルメッカの「失敗」としてもっとも多く検索されるのが「シミが濃くなった・増えた」ですが、施術後にシミが一時的に濃くなるのは、効いている証拠です。光に反応したメラニンが熱で変性し、表面に浮き上がってマイクロクラストと呼ばれる薄いかさぶたになります。コーヒーかすのような小さな点々が顔に浮き、3〜7日ほどで洗顔のたびに自然に剥がれ落ちていきます。

「増えた」と感じるのは、普段は目立たなかった薄いシミや隠れジミにも光が反応して浮き上がるためで、これも剥がれれば肌は施術前より明るくなります。新しくシミが作られたわけではなく、もともと皮膚の中にあったメラニンが見える位置に上がってきただけです。

ここでいちばんやってはいけないのが、かさぶたを指やタオルでこすって落とすことです。無理に剥がすと、その刺激で皮膚が炎症を起こし、かえって新しいメラニンが作られて茶色く残ることがあります。剥がれるまでの1週間は、泡でやさしく洗って保湿で待つのが正解です。

注意が必要なのは、2週間以上たっても濃いままの場合です。考えられる原因は次の3つです。

  • 炎症後色素沈着(PIH): 照射の刺激やかさぶたを無理に剥がしたことで新たにメラニンが作られた状態。数か月かけて薄くなりますが、美白外用薬で治りを早めます
  • 肝斑に照射してしまった: 肝斑は光の刺激で悪化することがあります(後述)
  • 日焼け直後・日焼け肌への照射: 肌全体のメラニンが反応し、まだら・色素沈着になることがあります
院長 大西雅樹院長大西雅樹Doctor’s Point「濃くなった」と不安になって連絡をくださる方のほとんどは、施術後3〜5日目のマイクロクラストです。これは剥がれるためのサインなので、こすらず、保湿して待てば大丈夫です。問題は2週間を過ぎても残る場合で、そのときは必ず診察で原因を見極めます。肝斑が隠れていたケースでは、ルメッカを中止してトーニングや内服に切り替えます。

デメリット② 痛みがある(輪ゴムで弾かれる程度・麻酔なしが基本)

ルメッカはピークパワーが高いぶん、従来のIPLよりは痛みを感じやすい施術です。表現としては「輪ゴムでパチンと弾かれる」感じで、シミが濃い部分・骨に近い部分(額・頬骨・鼻)ほど熱さと痛みが強くなります。光がメラニンに反応して熱に変わる仕組みなので、メラニンが多い場所ほど熱を感じるのは自然なことです。

痛みの感じ方には個人差があり、同じ出力でも「全然平気」という方と「思ったより痛い」という方に分かれます。睡眠不足・生理前・緊張しているときは痛みを強く感じやすい傾向があるので、できれば体調の良い日に受けるとよいでしょう。

当院では多くの方が麻酔なしで受けられていますが、痛みに弱い方は事前にご相談ください。出力を調整したり、冷却を十分に行ったりすることで和らげられます。ただし、出力を下げると効果も穏やかになるというトレードオフがあるため、「痛みを減らしたい」と「1回でしっかり取りたい」のどちらを優先するかを、カウンセリングで相談して決めるのが現実的です。施術後は数時間、日焼け後のようなほてり感が残ることがあります。

デメリット③ 肝斑には使えない(悪化することがある)

ルメッカが向かない代表が肝斑です。肝斑は頬骨のあたりに左右対称にぼんやり広がる薄茶色のシミで、女性ホルモンや摩擦の刺激で悪化する性質があり、強い光を当てるとかえって濃くなることがあります。

やっかいなのは、肝斑と通常のシミ(老人性色素斑)が混在している方が多いことです。肝斑を見落としてルメッカを全顔に当てると、シミは取れたのに肝斑が濃くなり「失敗した」という結果になります。

肝斑が隠れている方には、いくつか典型的な特徴があります。30〜50代の女性で、頬骨の上に左右ほぼ同じ形で薄茶色のもやがかかっている。輪郭がぼんやりしていて、目の周りだけ色が抜けている。妊娠・ピルの服用・強いストレスの時期に濃くなった経験がある。洗顔やマッサージで顔をこする習慣がある——こうした項目に複数あてはまる場合は、肝斑を疑って診察を受けてください。

肝斑が疑われる場合は、先にトラネキサム酸の内服やピコトーニングで肝斑を落ち着かせてから、シミにルメッカを当てる順番が基本です。内服で肝斑の活動を抑え、こすらないスキンケアで摩擦を減らし、必要に応じてトーニングで色を薄くする。この土台ができてから残ったシミにルメッカを使うと、肝斑を悪化させずにシミだけを狙えます。順番を逆にすると、シミが取れても肝斑が濃くなり、全体の印象は良くならないことがあります。

院長 大西雅樹院長大西雅樹Doctor’s Point「シミ取りに来たのに、まず内服から」と言われると遠回りに感じるかもしれません。ただ、肝斑を落ち着かせる期間を挟むかどうかで、その後のルメッカの結果はかなり変わります。肝斑があるかどうかは、ご自身で判断しづらいところです。頬骨のあたりのぼんやりしたシミが気になる方は、照射の前に一度見せてください。

デメリット④ 効果が出ない・出にくいシミと肌がある

種類・状態ルメッカの効果向いている治療
薄い〜中等度のシミ・そばかす(表皮にある)◎ 1〜3回で剥がれ落ちやすいルメッカ
濃い・はっきりしたシミ(老人性色素斑)○ 複数回、または1回で取りたいならスポット照射ピコスポット
肝斑× 悪化のおそれ内服・ピコトーニング
ADM(真皮にある青みがかったシミ)× 光が届かないピコレーザー(複数回)
色素沈着(ニキビ跡・炎症後)△ 薄くはなるが時間がかかる内服・外用・トーニング
日焼け肌・地黒の肌△ 出力を下げる必要がありリスクも上がる日焼けが落ち着いてから

「3回受けても消えないシミがある」という方は、残ったシミがルメッカの守備範囲外の種類である可能性が高く、回数を重ねるより治療を切り替えるべきです。ピコレーザーとの使い分けは「シミ取りはピコが向く人」で詳しく解説しています。

「効果が出ない」と感じたとき、原因は大きく3つのパターンに分かれ、それぞれ見直し方が違います。

  • パターン1:シミの種類が違う。マイクロクラストはちゃんと出て周りは明るくなったのに、特定のシミだけ残る——これは残ったシミがADM・肝斑・濃い老人性色素斑など、光治療の守備範囲外である典型です。残ったシミを改めて診察し、ピコスポット(濃いシミ)・ピコレーザー複数回(ADM)・内服(肝斑)に切り替えます
  • パターン2:出力が足りていない。施術後にマイクロクラストがほとんど出ず、全体に「少し明るくなったかな」で止まった場合、日焼け肌・敏感肌・痛みへの配慮で出力を抑えざるを得なかった可能性があります。日焼けを落ち着かせてから出力を上げる、回数を足すといった見直しで改善することが多いです
  • パターン3:紫外線で相殺されている。取れたシミはあるのに全体として変わらない、あるいは施術後に茶色くなった——施術後1か月の紫外線対策が追いついていないパターンです。見直すのは治療ではなく、日焼け止めの塗り直しと、通勤・洗濯物干しなど「意識していない短時間の紫外線」です

デメリット⑤ ほくろ・盛り上がったイボは取れない

「ルメッカ ほくろ」で調べる方が多いのですが、ルメッカでほくろは取れません。 ほくろは真皮の深い層までメラニン細胞が集まっているため、光では届かず、むしろほくろに強く反応して火傷のリスクがあります。施術の際はほくろを保護して照射します。

平らで小さなほくろはシミと区別しにくく、「シミだと思っていたらほくろだった」というケースも珍しくありません。診察でほくろと判断したものは照射の範囲から外して保護します。盛り上がったイボ(加齢でできる脂漏性角化症など)も同様で、光で平らになることはありません。

ほくろや盛り上がったイボを取りたい場合は、電気メスや切除が適応です。当院ではほくろ・イボ除去を1個5,500円から行っており、ルメッカと同日に相談いただけます。

デメリット⑥ 施術後に肌荒れ・ブツブツが出ることがある

施術後数日にニキビのようなブツブツ・ヒリヒリ・乾燥が出ることがあります。光の熱で一時的に皮脂腺や皮膚のバリアが刺激されたもので、ほとんどは1週間以内に落ち着く一過性のものです。かさぶた(マイクロクラスト)をブツブツと感じている場合もあります。

ヒリヒリやピリピリは1〜2日後に出ることもあります。熱を受けた皮膚が軽い日焼けのような状態になっているためで、こすらず、冷やして、保湿を厚めにすれば落ち着いていきます。

この期間はピーリング・レチノール・スクラブなど刺激の強いスキンケアを休み、保湿と日焼け止めに徹してください。1週間以上続く、膿を持つ、痛みが強い場合は診察を受けてください。

デメリット⑦ 効果は永久ではない(新しいシミはできる)

ルメッカで剥がれ落ちたシミが同じ場所に戻ることは基本的にありません。 ただし、紫外線を浴び続ければ別の場所に新しいシミはできますし、くすみ・赤み・ハリの改善は数か月〜半年ほどで元に戻っていきます。

これはシミ治療全般の性質で、治療で「今あるシミ」を取っても、紫外線や摩擦で「これからできるシミ」を止めることはできません。

当院では初回は3〜4週間間隔で3回をお勧めし、その後は半年〜1年に1回のメンテナンスで状態を保つ方が多いです。「1回で全部取れて一生もつ」ものではなく、「シミをリセットして、その後は紫外線対策とメンテナンスで維持する」治療と考えてください。

ニキビ跡・赤ら顔には効く?

ルメッカはメラニンだけでなくヘモグロビン(血液の赤)にも反応するため、ニキビ跡の赤み・赤ら顔・毛細血管の目立ちには効果が期待できます。ニキビの活動期の炎症を抑える目的で使われることもあります。

ニキビ跡は、見た目で3つに分けると効き方が整理できます。赤みが残るタイプ(炎症の血管が残っている)はルメッカの得意分野で、ヘモグロビンに反応して赤みを薄くしていきます。茶色く残るタイプ(炎症後色素沈着)は、メラニンに反応はするものの、表皮と真皮の間に沈着していることが多く、薄くなるまでに時間がかかります。内服・外用と組み合わせるのが一般的です。

一方で、凹んだタイプのニキビ跡(クレーター)には効果がありません。 皮膚そのものが欠けている状態なので、光でメラニンや血管に働きかけても形は変わりません。凹みにはピコフラクショナルやダーマペンなど、皮膚の再生を促す別の治療が必要です。「ピコレーザーとピコフラクショナルの違い」も参考にしてください。

赤ら顔についても種類があります。頬の毛細血管が透けて見えるタイプには向いていますが、ほてり・ヒリヒリ・ブツブツをともなう炎症が強い時期の赤ら顔は、光の刺激で一時的に悪化することがあるため、炎症を落ち着かせてから検討します。

回数と間隔の考え方——なぜ「3〜4週間に1回・3回」なのか

ルメッカは「1回で終わり」ではなく、3〜4週間の間隔で3回を一区切りに考えます。この間隔には理由があります。

肌の表皮はおよそ1か月(年齢とともに長くなる傾向)で生まれ変わり、かさぶたが落ちてその下の新しい表皮が落ち着くまでに、ちょうどこのくらいの時間が必要です。間隔が短すぎると、まだ炎症が残っている肌に次の熱を加えることになり、色素沈着のリスクが上がります。 逆に、間隔が空きすぎてもデメリットはありませんが、効果の積み上がりは遅くなります。

回数ごとの変化の目安としては、1回目で表面の薄いシミ・そばかすが剥がれて明るくなり、2〜3回目で残ったシミのトーンダウンと、くすみ・赤み・毛穴といった全体の肌質の改善が進むことが多いです。1回で取れるのは「反応しやすい浅いシミ」に偏るので、全体を均一に整えるには複数回が現実的です。

メンテナンスの考え方と日常のスキンケア

3回の区切りが終わったら、半年〜1年に1回を目安に、新しくできたシミやくすみをリセットする方が多いです。紫外線の多い季節が終わった秋〜冬に定期的に受けるほうが、1回あたりの負担も軽く済みます。

施術の効果を長持ちさせるうえで、日常のスキンケアで意識したいのは次の3点です。

  • 紫外線を浴びない: 日焼け止めは「塗る」だけでなく「塗り直す」ことが大切です。屋内でも窓際や車内では紫外線を浴びます。日傘・帽子・サングラスを組み合わせると、塗り直しの手間を減らせます
  • こすらない: 洗顔・タオル・マッサージ・メイク落としの摩擦は、肝斑や色素沈着の原因になります。「泡で洗って、タオルは押し当てる」を習慣にしてください
  • メラニンを作らせにくくする: ビタミンC誘導体・トラネキサム酸・ナイアシンアミドなど、美白を目的とした一般的な成分を日常のスキンケアに取り入れると、新しいシミの予防に役立ちます。レチノールのような刺激のある成分は、施術後の肌が落ち着いてから再開してください

肌質・状況別の注意点

男性(メンズ)の場合

ルメッカは男性にも受けていただけますが、注意点が2つあります。1つはヒゲのある部位です。光はメラニンに反応するため、濃いヒゲの毛にも反応して熱が出ます。いわゆる「青ヒゲ」は毛が皮膚の下にある状態なので、ルメッカでは薄くなりません。ヒゲの濃い部位は出力を調整したり、照射範囲から外したりすることがあります。医療脱毛を並行している方は、同じ部位への照射が重ならないよう間隔を空ける必要があるので、カウンセリングで伝えてください。

もう1つは日焼け止めの習慣です。男性は日焼け止めを塗る習慣がない方が多く、施術後1か月の紫外線対策が追いつかずに色素沈着を起こすパターンが目立ちます。

日焼けしやすい人・地黒の人

もともと肌の色が濃い方、日焼けすると黒くなりやすい方は、肌全体のメラニンが多いため、光がシミ以外の部分にも反応しやすくなります。安全のために出力を下げる分、1回の効果は穏やかになるので、回数を重ねる、日焼けの少ない季節に受けるといった設計が向いています。

アトピー・敏感肌の人

敏感肌の方でも受けていただけますが、湿疹・炎症・ひどい乾燥が出ている部位には照射しません。 皮膚のバリアが弱っている状態で熱を加えると、赤みや皮むけが強く出たり、色素沈着が残りやすくなるためです。アトピーの方は、症状が落ち着いている時期に受け、施術前後の保湿をいつもより丁寧にしてください。一時的に赤みや軽い皮むけが出ることはありますが、落ち着いている肌であれば多くの場合は問題なく経過します。

妊娠中・授乳中の人

妊娠中・授乳中は施術をお受けいただけません。ホルモンの変化で肝斑が出やすく、シミの状態も変わりやすい時期なので、授乳が終わって肌の状態が安定してから改めてご相談ください。

当院のルメッカの料金・回数・ダウンタイム

ルメッカ(IPL)を顔に照射する施術の様子
照射は全顔で30分ほど。目を保護したうえで、肌の状態に合わせて出力を調整します(写真はイメージ)
メニュー料金
ルメッカ 全顔(初回)16,500円
ルメッカ 全顔(2回目以降)22,000円
ルメッカ 手の甲16,500円
ルメッカ アドバンス(ルメッカ+イオン導入)初回19,800円/2回目以降25,000円/3回コース69,800円
ルメッカ プレミアム(ハイドラフェイシャル+ルメッカ+エレクトロポレーション)初回34,000円/2回目以降35,800円/3回コース99,800円
  • 施術時間: 約30分
  • 推奨回数: 1〜3回で実感、3回を推奨(3〜4週間間隔)
  • ダウンタイム: 約1週間(赤み・マイクロクラスト)。施術後すぐにメイクが可能で、翌日から通常どおり過ごせます
  • リスク・副作用: 赤み、色素沈着、火傷、一時的な肌荒れ
  • 受けられない方: 日焼け直後の方、妊娠中・授乳中の方、光線過敏症の方、照射部位に感染や炎症がある方、肝斑が強い方(診察のうえ判断)

※料金・内容は変更になることがあります。最新はメニューページでご確認ください。イオン導入・エレクトロポレーションとの併用は、施術後の乾燥・色素沈着の予防に有効で、当院でも併用される方が多いです。

費用の総額イメージと、追加になりやすい費用

総額は「何回受けるか」で決まります。上の表をもとに計算すると、全顔を推奨の3回受けた場合の総額は、初回16,500円+2回目以降22,000円×2回=60,500円です。イオン導入やエレクトロポレーションを組み合わせたアドバンス・プレミアムには3回コースの料金があるので、最初から3回受けると決めている方は、単発で3回受けた場合の合計と比べて選んでください。

ルメッカ本体の料金以外に、追加になりやすいのは次のようなものです。

  • 肝斑の治療: 肝斑が見つかった場合、先に内服やピコトーニングを行うため、ルメッカとは別に費用がかかります
  • ほくろ・イボの除去: ルメッカでは取れないため、1個5,500円からの別メニューになります
  • 残ったシミへのピコスポット: ルメッカで取れなかった濃いシミやADMをピコレーザーに切り替える場合は、別の料金体系です

ルメッカは美容目的の自由診療のため、健康保険は使えません。肝斑やほくろが含まれていると総額は変わるので、カウンセリングで「自分のシミに必要な治療の全体像」を確認しておくと、想定外の費用になりにくいです。

ルメッカの症例

失敗しないための施術前後の過ごし方

ルメッカ後の保湿とスキンケア
施術後1週間は「こすらない・保湿・日焼け止め」の3つを守るだけで、経過が安定しやすくなります

施術前

  • 2週間前から日焼けを避ける(日焼け止め・日傘)。日焼けしている場合は時期をずらします
  • レチノール・ピーリング・ハイドロキノンなど刺激の強い外用は、施術の数日前から休む(医師の指示に従ってください)
  • 肝斑の心配がある方は、事前にその旨を伝え、診察で見極めてもらう
  • 前日は保湿中心のシンプルなスキンケアにし、新しい化粧品を試すのは避ける。当日はクリニックでクレンジングをするので、メイクをしたまま来院できます

施術後の経過カレンダー(0日目〜30日目)

時期見た目の目安できることやめること
当日(0日目)全体に赤み・ほてり。シミがやや濃く見え始めるメイク・洗顔・シャワーは可。冷やす・保湿長風呂・サウナ・飲酒・激しい運動・顔をこすること
1日目ほてりは落ち着く。シミの色が濃くなっていく通常の生活。日焼け止めを必ず刺激の強いスキンケア(ピーリング・レチノール・スクラブ)
3日目マイクロクラストがもっとも目立つ。ブツブツ・ざらつき保湿を厚めに。気になればコンシーラーでカバーかさぶたを剥がす・こする
7日目かさぶたが剥がれ始め、剥がれた部分は明るく見える洗顔は引き続き泡でやさしく剥がれ残りを無理に取る
14日目ほぼ剥がれ落ち、残ったシミの評価ができる通常のスキンケアに戻す(刺激成分は様子を見て)日焼け
30日目色素沈着の有無が判断できる。次回照射の目安2回目の照射(3〜4週間間隔)日焼け

施術後1週間のポイント

  • かさぶたをこすらない・剥がさない(洗顔は泡でやさしく)
  • 保湿をいつもより丁寧に。乾燥するとかさぶたが目立ち、色素沈着も起きやすくなります
  • 日焼け止めを毎日。施術後1か月はもっとも色素沈着が起きやすい時期です
  • 刺激の強いスキンケア・サウナ・激しい運動・飲酒は数日控える
  • 当日からメイクは可能ですが、クレンジングはこすらずに

こんな経過なら受診してください

次のような経過は正常な範囲を超えているサインです。様子を見続けず、早めに診察を受けてください。

  • 2週間を過ぎてもシミが濃いままで、かさぶたとして剥がれる気配がない
  • 照射した部分に水ぶくれができた、またはジュクジュクしている(火傷の可能性)
  • 膿を持つブツブツが出た、痛みや腫れが日を追って強くなっている(感染の可能性)
  • 照射した四角い形がくっきりと茶色く残っている(まだらな色素沈着)
  • 頬骨のあたりのぼんやりしたシミだけが濃くなった(肝斑が反応した可能性)

カウンセリングで確認しておきたい質問リスト

カウンセリングでは、次の点を遠慮なく聞いてください。

  1. 自分のシミはどの種類か(老人性色素斑・そばかす・肝斑・ADM・色素沈着のどれが混ざっているか)
  2. 肝斑の有無と、ある場合はどの順番で治療するか
  3. ルメッカで取れる見込みのシミと、取れない見込みのシミはどれか
  4. 何回を目安に考えるか、その総額はいくらになるか
  5. 施術後にシミが濃くなる期間はどのくらいか、どうなったら連絡すべきか
  6. 今使っているスキンケア・内服薬で、休止や注意が必要なものはあるか
  7. 日焼け・旅行・行事の予定を伝えたうえで、受ける時期は適切か
  8. ほくろや取れないシミがある場合、別の治療の選択肢はあるか

この8項目に答えが返ってくれば、「ルメッカが自分に合うか」「合わない部分をどうするか」の見通しが立ちます。

よくある質問

q

ルメッカ後にシミが濃くなりました。失敗ですか?

a

施術後3〜7日に一時的に濃くなるのは正常な経過(マイクロクラスト)で、自然に剥がれ落ちます。2週間以上たっても濃いままの場合は色素沈着や肝斑の可能性があるため、診察を受けてください。

q

ルメッカは痛いですか?麻酔はしますか?

a

輪ゴムで弾かれる程度の痛みで、麻酔なしで受ける方がほとんどです。シミが濃い部分や骨に近い部分は熱さを感じやすいため、痛みに弱い方は出力の調整や冷却で対応します。

q

何回受ければ効果が出ますか?効果はいつまで続きますか?

a

薄いシミ・そばかすは1回で変化を実感される方が多く、3〜4週間間隔で3回を推奨しています。剥がれ落ちたシミは基本的に戻りませんが、新しいシミはできるため、半年〜1年に1回のメンテナンスを行う方が多いです。

q

肝斑があってもルメッカは受けられますか?

a

肝斑に直接当てると悪化することがあるため、原則として肝斑部位への照射は行いません。トラネキサム酸の内服やピコトーニングで落ち着かせてから、通常のシミにルメッカを当てる順番をご提案します。

q

ルメッカでほくろは取れますか?

a

取れません。ほくろは光が届かない深さにあるため、電気メスや切除が適応です。当院では1個5,500円から対応しています。

q

ニキビ跡に効きますか?

a

赤みが残るタイプのニキビ跡や赤ら顔には効果が期待できます。凹んだニキビ跡(クレーター)には効果がないため、ピコフラクショナルなど別の治療をご提案します。

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施術後、いつからメイクできますか?

a

施術直後からメイクが可能です。ただし、かさぶたが取れるまでの1週間はこすらないようにし、クレンジングはやさしく行ってください。

q

日焼けしていると受けられませんか?

a

日焼け直後の肌は火傷・色素沈着のリスクが高いため、日焼けが落ち着くまで(目安1か月)時期をずらします。これから強い紫外線を浴びる予定がある場合も、その後に受けることをお勧めします。

q

何歳から受けられますか?年齢の上限はありますか?

a

シミが気になり始める30代以降の方が中心ですが、年齢の上限はなく、手の甲のシミで受けられる方も多いです。未成年の方は保護者の同意が必要ですので、事前にご相談ください。

q

生理中やピルを飲んでいても受けられますか?薬との関係は?

a

生理中でも受けられますが、生理前後は痛みを感じやすい時期なので、気になる方は日程をずらしても構いません。ピルの服用中はホルモンの影響で肝斑が出やすいため、診察で必ずお伝えください。一部の抗生物質など光に過敏になる薬を飲んでいる方は、照射できないことがあるので、服用中の薬はすべて申告してください。

q

施術後、お酒・運動・お風呂・プールはいつからできますか?

a

当日は飲酒・激しい運動・長風呂・サウナを控えてください。体温が上がると赤みやほてりが強く出ることがあります。シャワーは当日から可能です。プールや海は、塩素の刺激と日焼けの両方の面から、かさぶたが剥がれ落ちるまでの1週間ほどは避けてください。

q

前日や当日のスキンケア・メイクはどうすればいいですか?

a

前日は保湿中心のシンプルなスキンケアにし、ピーリングやレチノールなど刺激のあるものは数日前から休んでください。当日はクリニックでクレンジングをするので、メイクをしたまま来院して構いません。施術後はその場でメイクをして帰ることもできます。

失敗しないクリニック選びの3つのポイント

  • 肝斑を見分けてから照射するか: 診察なしで「全顔に当てるだけ」のクリニックでは、肝斑の悪化が起こりえます。シミの種類を説明してくれるかどうかを確認しましょう
  • ルメッカ以外の選択肢があるか: ピコレーザー・電気メス・内服など、シミの種類に合わせて治療を切り替えられるクリニックなら、「効かないシミに回数を重ねる」無駄がありません
  • 施術後の経過を事前に説明してくれるか: 「濃くなる期間がある」と最初に伝えてくれるかどうかで、不安の大きさがまったく違います

当院では、ルメッカの照射前に院長がシミの種類と肝斑の有無を診察し、ルメッカ・ピコ・電気メス・内服を組み合わせて治療を設計しています。「ルメッカを受けたい」というご相談でも、診察の結果、別の治療を先にご提案することがあります。

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まとめ

  • ルメッカの「シミが濃くなった」の多くは施術後3〜7日の正常な経過。2週間以上続く場合だけ、色素沈着・肝斑・日焼けを疑う
  • 痛みは輪ゴム程度で麻酔なしが基本。肝斑・ADM・ほくろ・凹んだニキビ跡には向かないので、シミの種類を診察で見分けてから受ける
  • 「効果がない」は、シミの種類違い・出力不足・紫外線の3パターン。回数を重ねる前に原因を切り分ける
  • 効果は1〜3回で実感、取れたシミは戻らないが新しいシミはできる。秋〜冬に受けて、1か月の紫外線対策がいちばんの失敗予防
  • 当院は全顔初回16,500円・約30分・施術直後からメイク可。推奨の3回で総額60,500円

「自分のシミにルメッカが合うのか分からない」という段階でも、まずはカウンセリングでシミの種類からご相談ください。

監修:ブルームクリニック 院長 大西雅樹/最終更新日:2026年10月30日