バッカルファット

ブルームクリニック 院長 大西雅樹


2013年 愛知医科大学医学部卒業 津島市民病院
2015年 大手美容外科 新宿ANNEX院院長/新宿院副院長
2018年 大手美容外科宇都宮院院長
2020年 大手美容外科横浜院院長 特別技術指導医歴任
2022年 高須クリニック
2022年 BLOOMCLINIC開業(千葉駅前)

「垂れ下がったたるみを解消したい」「バッカルファットを取り除いた場合、後遺症が生じる可能性はあるのか?」と考える方もいるでしょう。バッカルファットの除去は、小顔効果や若返り効果を期待できる方法です。

しかしながら、効果が高い一方で、後遺症のリスクについて不安を抱く方も多いです。今回は、バッカルファット除去の後遺症について詳しく説明します。

バッカルファットとは?

バッカルファットとは、頬の内側に存在する脂肪のことを指します。口を縮めたときに歯に触れる部分周辺に位置する脂肪です。この頬の脂肪がたるむことで「ブルドッグ顔」と呼ばれるたるみが生じ、老けた印象を与えることがあります。バッカルファットを取り除くことで、たるみやほうれい線、マリオットラインの改善が期待されます。また、フェイスラインのたるみも解消し、小顔効果を実現することができます。

バッカルファット除去の後遺症とは?

バッカルファット除去は効果的な方法ですが、施術後にはいくつかの後遺症のリスクが存在します。クリニックで施術前に説明がありますが、後悔を避けるためにも後遺症について理解しておくことが大切です。以下に、バッカルファット除去による後遺症のいくつかを説明します。

腫れ

バッカルファットを除去する際、施術部位が腫れる可能性があります。腫れは一時的で、通常数日から1週間程度で収まることが多いです。ただし、個人差があり、症状の持続期間は異なることに注意が必要です。

内出血

施術によって頬に内出血が生じることがあります。内出血は通常1〜2週間で治癒します。メイクで隠すこともできる程度のものが多いですが、痛みがある場合は注意が必要です。

頬のこけ

バッカルファットを除去することで、もともと頬がこけている人は逆に顕著になることがあります。施術において脂肪の適切な除去量を調整しないと、頬のこけが強調され、逆に老けた印象を与える可能性があります。

左右差

バッカルファット除去によって、左右の顔の輪郭に差が生じることがあります。これは施術の適切なバランスが取れなかった場合に起こります。経験豊富な医師による施術が重要です。

血腫

施術中に血管が傷つき、血腫が発生することがあります。血腫は一般的に2週間程度で吸収されますが、腫れが強く現れることがあります。

感染症

施術によって感染症が発生する可能性があります。特に血腫ができた際に感染のリスクが高まります。感染症のリスクを減少させるためには、施術後の適切なケアが必要です。

耳下腺管損傷

稀に耳下腺管が損傷することがあります。これにより唾液のたまりや不便さが生じることがありますが、通常数ヶ月で改善されます。

顔面神経損傷

まれなケースですが、顔面神経が損傷することがあります。これにより表情が制御しづらくなることがありますが、数ヶ月で回復することがほとんどです。

後遺症への対処法

バッカルファット除去による後遺症には、脂肪吸引を検討する方法があります。バッカルファットを取り除いた後で頬のこけが気になる場合や、仕上がりに満足できない場合に、脂肪吸引によって調整することができます。

ただし、脂肪吸引においてもバランスを保つことが重要です。適切な量を吸引することで、自然な見た目を保ちつつ、後遺症のリスクを最小限に抑えることが求められます。

バッカルファット除去で後遺症を回避するためには、信頼性のあるクリニックを選ぶことが肝要です。クリニック選びには実績や評判を確認することが重要ですが、偏った意見に惑わされないよう注意が必要です。しっかりとしたカウンセリングを受けて、経験豊富な医師に相談することが後遺症を最小限にするためのポイントです。