顔や体の気になるほくろやイボにお悩みの方に向けての解説記事です。この記事を読むことで、ほくろ・イボ除去の方法がわかると思います。自分に合った治療方法を探すご参考に是非してください!
ほくろ・イボ除去について
メラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が、皮膚の一部に高い密度で集まった際にできたものを「ほくろ」と呼び、皮膚が盛り上がったできものを「いぼ」と呼びます。
ほくろとは「黒子」と表記される、小型の良性腫瘍の一種です。メラニン色素をつくる細胞の増殖により発症し、平らなものから盛り上がったものまで、さまざまな形状があります。大きさは先天性に由来することがあり、顔にできたほくろであれば、印象を左右する大きな要因になります。多くは良性ですが、稀に悪性のほくろもあります。肉眼で判断できる場合もあり、切除手術をして取り除く場合もあります。
一方のイボについては、大きく二種類に分けることができます。ひとつはウイルスが原因でできるイボ、そしてもうひとつは紫外線や加齢が原因でできるイボです。足の裏に多いと言われていますが、顔や首などにできる老人性のイボも存在します。いずれも、種類や治療方法は多岐にわたります。
ほくろ・イボ除去の方法と痛みについて解説
ほくろ・いぼ除去には、炭酸ガレーザー、電気メス、切開法などの方法があります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、盛り上がったほくろやイボを取り除くための治療方法です。このレーザーは肌の奥深くや周りの皮膚に余計なダメージを与えません。メスを使った切開と比べて、傷跡が残りにくく、手軽にできる治療法です。
炭酸ガスレーザーは水分にすぐに吸収され、熱エネルギーに変わります。ほくろやイボに当てると、その細胞の水分が吸収して蒸発し、瞬時に組織を取り除きます。また、レーザーが当たった部分の血管も熱で固まるので、出血がほとんどありません。炭酸ガスレーザーの作用は皮膚の表面だけで、深い部分には届かないため、早く治ります。痛みは個人差がありますが、輪ゴムではじかれたような痛みがあります。
電気メス
電気メスを使ったほくろ除去治療は、電気メス本体から発生する熱を利用してほくろを除去する施術です。麻酔を使うことで、施術中の痛みはほとんどありません。
施術後徐々に傷跡は治っていきますが、大きいほくろを完全に取り除くと皮膚がくぼむことがあり、最終的に少し凹むこともあります。リスクも踏まえた上で、医師と相談して最適な施術を選ぶことが大切です。
切開法
メスを使ってほくろやイボの周りに切り込みを入れ、周りの組織から切り離します。ほくろやイボが大きかったり、根が深い場合は、逆ピラミッド状にくり抜く方法を使います。麻酔を使用することで、施術中の痛みはほとんどありません。
この方法は再発のリスクが少なく、切除した組織を病理検査に回して、良性か悪性かを確認することもできます。
ほくろ・イボ除去の効果
ほくろは誰にでもできるものですが、その大きさや場所、数によっては容姿・見た目が気になることがあります。特に顔の目立つ場所にある場合、髪やメイクで隠しきれないことがあり、素肌に自信を持ちにくくなることも少なくありません。
ほくろやイボがあることで、自分の外見に自信を持てなくなり、コンプレックスになってしまうこともあります。最近では医療技術の進歩により、短時間でほとんど目立たない施術が可能になりました。これにより、多くの方がほくろ・イボを除去し、自分に自信を持てるようになります。
施術後のケア方法
ホクロやイボの除去後、お肌の回復には時間がかかります。その間は適切なスキンケアが重要になりますので、以下の点にご注意ください。
治療当日
施術後は、専用の軟膏を塗り、テープで保護します。血が少し出ることがありますが、ガーゼで軽く押さえてください。
翌日から5日間
保護テープは自然に剥がれるまでそのままにしてください。もし必要なら翌朝にテープを取っても構いませんが、その後は紫外線対策を必ず行ってください。取り除かれた部分はくぼみますが、時間とともに盛り上がってきます。かさぶたができることもありますが、無理に剥がさないでください。
5日目以降
引き続き紫外線対策をしっかり行ってください。施術部位はピンク色で少しくぼみますが、徐々に落ち着いてきます。一時的に色素沈着することがありますが、3~6カ月で落ち着いていきます。
最後に
ほくろ・イボ除去は、メリットもありますがデメリットもあります。ほくろ・イボ除去の施術を受けるリスクなども理解し、医師と相談しながら施術を決めていきましょう。