顎下の脂肪吸引のダウンタイム

ブルームクリニック 院長 大西雅樹


2013年 愛知医科大学医学部卒業 津島市民病院
2015年 大手美容外科 新宿ANNEX院院長/新宿院副院長
2018年 大手美容外科宇都宮院院長
2020年 大手美容外科横浜院院長 特別技術指導医歴任
2022年 高須クリニック
2022年 BLOOMCLINIC開業(千葉駅前)

気になる二重顎やはっきりとしたフェイスラインを手に入れたいという願望を持つ人々にとって、顎下の脂肪吸引がおすすめされています。

この手法は、すっきりとしたフェイスラインや小顔効果などの結果が期待される一方、手術後の痛みや腫れなどの回復期間が気になることもあるでしょう。

そこで、本記事では顎下の脂肪吸引におけるダウンタイム(手術後の回復期間)の症状や経過について、詳細に説明していきます。さらに、ダウンタイムを軽減する方法についても紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

顎下の脂肪吸引のダウンタイムの期間と症状

顎下の脂肪吸引を受けた後のダウンタイムは、一般的に1週間から2週間ほどとされています。この期間において、以下のような症状が現れることがあります。

腫れやむくみ、内出血

術後の症状として、腫れやむくみ、内出血が見られることがあります。これは一般的な反応で、傷跡は小さく3〜5mm程度で、耳たぶの後ろに位置するため、目立ちにくいものです。

固定の必要性とダウンタイムの影響

手術後はフェイスバンドなどで約3日間固定する必要があります。そのため、少なくとも3日間は仕事や学校を休むことがおすすめです。

顎下の脂肪吸引のダウンタイム経過

顎下の脂肪吸引のダウンタイムの経過について以下に詳しく説明します。

術後すぐから3日まで

術後から3日間は、頬と顎下の腫れが顕著に現れる時期です。腫れは術後2日から4日目にピークに達し、その後徐々に軽減されます。同様に、内出血も首の部分に見られることがありますが、衣服で隠れる範囲です。

術後7日から16日まで

術後1〜2週間が経過すると、腫れは少しずつ減少し、フェイスラインが整いつつあります。内出血も目立たなくなる傾向があります。また、吸引した箇所の皮膚が一時的に凹凸が生じる「硬縮」と呼ばれる現象があることもあります。傷跡は赤くなることもありますが、ファンデーションで隠せるほど目立たないものです。

1か月から3か月まで

術後1ヶ月が経過すると、腫れやむくみは完全に収まりますが、硬縮が残る場合もあり、フェイスラインにややたるみを感じることがあります。しかし、硬縮は術後2ヶ月ほどで解消し、フェイスラインが整っていくのを実感できるでしょう。

6か月後の完成

顎下の脂肪吸引の効果が実感できるのは、術後3ヶ月程度経過した頃です。さらに6ヶ月が経つと、皮膚が引き締まり、よりシャープなフェイスラインが得られるでしょう。この時点で傷跡の赤みもほとんどなくなり、自然な状態を取り戻せます。

ダウンタイムの軽減方法

ダウンタイムを軽減するためには、いくつかの方法があります。

患部の保護

手術後は傷ついた部位を保護することが大切です。フェイスバンドなどを使用して患部を守り、触れたりぶつけたりすることを避けましょう。

冷却

術後の腫れを抑えるため、患部を冷やすことが有効です。ただし、過度な冷却は血行を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。

体温の保持

体を温めることで代謝が促進され、むくみが軽減されます。術後1週間以降から温かい飲み物を摂る、湯船に浸かるなどして体温を保ちましょう。

医師の技術と選択

経験豊富な医師による施術は、ダウンタイムを軽減する上で重要です。吸引方法や麻酔の管理など、医師の技術が症状に影響を与えます。

まとめ

顎下の脂肪吸引は、顔の輪郭を整えるために効果的な方法です。手術後のダウンタイムは1週間から2週間程度で、腫れや内出血などの症状が見られます。術後のケアや経過を理解し、ダウンタイムを軽減するための方法を選択することで、効果的なリカバリーが可能です。