貴族フィラー(鼻翼基部ヒアルロン酸)とは？向いている人やリスクを解説

貴族フィラーとは

※余剰皮膚と眼窩脂肪を除去
※切開線は睫毛に隠れて目立たなくなります。

小鼻の付け根部分は一般的に鼻翼基部と呼ばれます。この部位にヒアルロン酸を注入することで、ほうれい線を目立たなくする治療方法があります。この治療は日本でも長い間行われてきましたが、適切な名称が存在しませんでした。

しかし、韓国で小鼻の凹みを改善し口元を上品に見せる整形手術として「貴族手術」という言葉が流行ると、同様の効果を得ることができるとして日本では「貴族フィラー」と呼ばれるようになり、注目を浴びるようになりました。

貴族フィラーは特に次のような方におすすめです。

・ほうれい線を改善したい方
・口元の突出が気になる方
・鼻の低さが気になる方
・小鼻の広がりが気になる方
・鼻横の凹み、ほうれい線が気になる方
・他院では注入してもらえなかった方

ほうれい線は年齢によるたるみによって生じやすくなりますが、鼻翼基部の凹みによっては年齢に関係なく目立つことがあります。若い年齢層でもほうれい線が気になる場合は、鼻翼基部の凹みが原因かもしれません。

また、鼻翼基部が凹んでいると口元が突出して見えたり、小鼻が頬に埋もれて鼻が低く見えることがあります。

鼻翼基部にヒアルロン酸を注入することで、小鼻の横がふっくらとリフトアップします。これによりほうれい線の目立ちを抑えることができます。鼻翼基部がふっくらすると、口元の突出が抑えられ、スッキリとした印象になります。

さらに、鼻翼基部にヒアルロン酸を注入しリフトアップすることで、小鼻が上向きになり、鼻を高く見せる効果も期待できます。また、小鼻の広がりも抑えられるため、鼻を小さく見せる効果も期待できます。

貴族フィラーの症例写真

貴族フィラーの注意点・リスク

ヒアルロン酸は時間とともに体内で吸収されるため、永続的な効果は期待できません。この点が最も欠点と言えます。ただし、施術回数を重ねるごとに効果の持続期間は長くなる傾向がありますので、経過を見ながら継続することをおすすめします。

貴族フィラーの施術後、軽度の副作用としては数日間、腫れや内出血などが起こる可能性があります。しかしそれらはほとんどの場合、時間の経過とともに収まります。

一方、注意が必要な重篤な副作用やデメリットは以下の通りです。

血管塞栓の危険性

貴族フィラーで一番気を付けるべき合併症です。鼻翼基部には重要な血管が通っています。誤ってその血管にヒアルロン酸を注入してしまうと、血管閉塞が発生する可能性があります。

当院では解剖を熟知し、ヒアルロン酸件数1万件を優に超えるベテランの院長が施術します。逆血を確認し、安全を確認してから行います。

貴族フィラーで後悔しないために

貴族フィラーはヒアルロン酸の注入だけですので、初見では簡単な治療に思えるかもしれませんが、医師の技術によって結果は大きく左右される施術です。そのため、経験と信頼性の高さを持つ医師を選ぶことが非常に重要です。

特に血管塞栓などの重篤な副作用を回避するためには、顔の構造を熟知し、経験豊富な医師が動脈の位置や詰まりの可能性を正確に判断し施術することが必要です。

また、施術を行う医師が適切な量のヒアルロン酸を注入することで、顔が腫れ上がるリスクも回避できます。カウンセリング時に、希望するイメージに合わせて最適なヒアルロン酸の量を提案してくれる医師を選ぶことが重要です。

内出血やしこりのリスクについても、経験豊富な医師の施術を受けることで回避しやすくなります。内出血は経験豊富な医師の施術でも発生する可能性がありますが、通常は数日以内に収まります。

これらのデメリットや副作用を回避するためには、何よりも医師の選択が重要です。

ただし、ヒアルロン酸の価格には差があり、安いクリニックを選びたいという希望もあるかもしれません。その際は、以下の点に注意してください。

ヒアルロン酸注射は個人によって注入量が異なるため、製剤が残ることもありますが、コストを抑えるために1本の製剤を複数人で使用するクリニックも存在します。これは感染症などのリスクが高まり、非常に危険です。安心して施術を受けるためにも、1本単位で料金設定を行っているクリニックを選ぶようにしましょう。