二重埋没法の留め方は、点留めよりも線留めのほうが強度や仕上がりの美しさに優れます。しかし、施術を考える方の中には、自分に合った留め方が分からず迷う方も多くいます。
また、新しい術式について知りたいとの声もあります。本記事では、二重埋没法における点留め・線留めそれぞれの違いや特徴に加え、最新の術式まで詳しく解説します。
目次
二重埋没法の線留め・点留めの違い
二重埋没法の留め方には「線留め」と「点留め」があり、それぞれ持続性や仕上がりが異なります。自身のまぶたの状態や希望するデザインに合わせ、両者の特徴を理解したうえで適した方法を選択する必要があるのです。
ここでは、二重埋没法の線留めと点留めの違いを紹介します。
線留めとは
線留めは、作成する二重のラインに沿って糸を編み込み、1か所でまとめて留める方法です。複雑な編み込みであるほど二重の持続性が向上し、希望に沿った細かなデザインも実現できます。
ただし、編み込みが複雑なほど術後の腫れや内出血が長引きやすい傾向にある点には注意が必要です。編み込みの複雑さにかかわらず、使用する糸は常に1本であり、糸玉も1つにまとめるため、まぶたへの違和感は最小限に抑えられます。
そのため、強度と美しい仕上がりを求める人にとって、線留めは適した方法です。
点留めとは
点留めは、希望する二重ライン上の複数ポイントを糸で個別に固定する方法です。点数を増やすほど固定力が増し、取れにくい二重を作れます。一方、留める箇所が増えるにつれて糸の本数や糸玉も増え、ダウンタイムが長くなる可能性もあります。
また、まぶたの違和感が強まる場合もあり、線留めと比較して注意が必要な方法です。さらに、術後に抜糸を希望した場合、点留めは線留めに比べて難易度が高まり、処置に時間や費用が多くかかることがあります。
そのため、耐久性と手軽さのバランスを考慮した選択をしましょう。
二重埋没法の留め方の種類
二重埋没法の留め方にはさまざまな種類があり、各方法で強度や仕上がりが異なります。自分のまぶたの厚さや希望するデザインに応じて、適切な術式を選ぶ必要があるのです。
ここでは、二重埋没法の留め方の種類を紹介します。
2・3・4点留め
2点留めは、まぶたに糸を2か所埋め込んで二重ラインを作る方法です。比較的シンプルな術式のため、薄いまぶたの人や控えめなラインを希望する人に適しています。
一方、3点留めは糸を3か所に通すため、2点留めより安定したラインが作れます。まぶたがやや厚く、はっきりしたラインを望む場合に向いている方法です。
さらに4点留めでは糸を4か所に固定するため、まぶたが厚めで、より強力でくっきりした二重を作りたい人に最適な方法です。
【点留めの断面図】

トライアングル法
トライアングル法は、まぶたを三角形状に糸で固定して二重を作る方法です。通常の点留めに比べて糸が均等に張力を分散するため、強固で取れにくいラインです。中程度以上の厚みを持つまぶたでも安定した二重を形成可能で、長期間ラインが維持できます。
糸の固定点が三角形になる分、術後の腫れや内出血が多少目立つこともあります。しかし、ラインの持続性を重視する場合にはメリットの方が大きく、安定した二重を望む人にはおすすめできる術式です。
スクエア法
スクエア法は、まぶたを四角形の形状で糸を固定する方法です。固定点を四角形状に配置するため、まぶたにかかる負荷が均一になり、ラインの安定性が高まります。点留めより強度が増し、特にまぶたの厚い人でも、理想のラインを作れます。
また、糸への負荷が分散されるため、術後すぐにラインが緩んでしまう可能性も低下するのです。一方で糸の使用量が増えることにより、術後の腫れやダウンタイムが若干長引く可能性もあるため、その点も含めて検討する必要があります。
フォーエバークロス法
フォーエバークロス法は、糸を交差させてまぶたを固定する方法です。糸がクロスすると強度が高まり、二重ラインが長期間安定します。また、交差した糸がまぶたの筋肉をしっかり掴むため、末広型や平行型など幅広いデザインに対応可能です。
まぶたが厚めの人には適しており、従来の方法でラインが取れてしまった経験がある場合にも最適です。ただし、交差する糸により術後の腫れが出やすくなり、ダウンタイムがやや長めになる傾向があるため、注意しましょう。
クイックループ法
クイックループ法は、まぶたの裏側の結膜から糸を通して固定する方法です。皮膚表面からのアプローチよりも傷跡が残りにくく、自然でバレにくい仕上がりです。また、この方法は術後の腫れや内出血も抑えられるため、ダウンタイムが短縮できます。
仕事や学校などで長期の休暇が取りにくい人に最適な方法といえます。安定性を求める場合には、糸を2本使用する「クイックループダブル法」を選ぶことで、より強固で美しい二重ラインを形成可能です。
特殊6点裏留め
特殊6点裏留めは、まぶたの裏側から糸を通し、固定点を6か所に増やした術式です。点数が多いことで、ラインの強度や安定性が高まり、一般的な方法より取れにくい仕上がりを実現します。さらに結膜側からの施術になるため、皮膚表面に傷が目立たず自然な二重です。
また、固定点を増やしたにもかかわらず、術後の腫れやダウンタイムが短い点も魅力です。そのため、日常生活への早期復帰を希望する人やラインの持続性を重視する人におすすめできます。
自然癒着法
自然癒着法は、まぶたに小さな穴を開けて皮膚と筋肉を癒着させ、自然治癒力で二重を作る方法です。糸を使わないため、術後の違和感が少なく、自然な仕上がりです。まぶた表面に数mmの小さな切開痕が残りますが、縫合は行わないため傷跡は目立ちません。
皮膚が自然に回復する過程で二重が形成されるため、周囲に施術が気付かれる可能性もありません。ダウンタイムも比較的短く、自然な二重を希望する人に適した方法といえるでしょう。
線留めがおすすめな理由
線留めは高い強度やデザイン性が特長で、二重埋没法を検討する際に推奨される術式です。点留めと比較すると持続性やまぶたへの負担の少なさなど多くのメリットがあるため、多くの人に選ばれています。
ここでは、線留めがおすすめな理由を解説します。
【自然癒着法(線留め)の断面図】

1.強度、固定力が高い
線留めでは糸を二重ラインに沿って編み込んでまとめて留めるため、非常に高い固定力があります。糸が線状に配置されることから、まぶた全体で負荷を分散し、ラインが緩みにくい構造です。
編み込みが複雑なほど強度が増し、長期間にわたり二重ラインを安定して維持できます。そのため、確実に取れにくい二重を希望する場合は線留めを推奨します。
2.まぶたへの負担が少ない
線留めは糸を1か所でまとめて留める方法のため、まぶたへの負担が点留めより軽減されます。点留めでは複数の糸玉がまぶたに残り、違和感や腫れの原因となる場合はありますが、線留めの場合は糸玉が1つにまとまるため、そのような問題が少ない傾向です。
術後の腫れや内出血が比較的短期間で回復するため、身体への負担が気になる人に向いています。
3.デザイン性が高く、跡もきれい
線留めは細かく糸を編み込むため、自由度の高いデザインを実現できます。まぶたの厚みや形状に合わせた細かな調整が可能であり、理想のラインを作りやすい方法です。
また、留める糸が1本に集約されるため、術後に糸玉や傷跡が目立ちにくく、自然で美しい仕上がりです。デザイン性の高さと美しい跡の両立を望む人に適しています。
二重埋没法に関するよくある質問
二重埋没法は一重に戻りやすいですか?
二重埋没法は糸のみでまぶたを固定する施術であるため、一定の確率で糸が緩む可能性があります。糸が緩みやすいかどうかは個人差が大きく、全ての方に同じことはいえません。
実際には、施術後1年ほどでラインが薄くなるケースはありますが、10年以上経ってもはっきりとした二重を保つ方も多くいます。糸の持続性を高めたい場合は、複数点で固定したり、強度の高い線留めなどの方法を選んだりすると、より長期間安定した二重を維持しやすくなるでしょう。
二重埋没法は術後まわりにバレにくいですか?
二重埋没法は腫れが比較的少なく、手軽に受けられる施術です。ただし、術後2〜3日は泣いたような軽い腫れが出る場合があります。一般的には、術後2日目からメイクができるため、腫れや赤みは目立ちにくくなります。
多くの場合、周囲に気付かれずに日常生活を送ることも可能です。しかし、絶対にバレない整形は存在しません。より周囲にバレにくい二重を希望するなら、自然で控えめなライン幅を選ぶのがポイントです。
二重埋没法は形が気になったとき元に戻せますか?
二重埋没法で形成したラインは、施術後早い段階であれば抜糸により元の一重に戻すことも可能です。しかし、施術後数年経過すると、皮膚に二重ラインの癖が定着するケースがあります。
そのため、抜糸しても完全な一重には戻らず、薄いラインが残る可能性が高まります。後で元に戻したいと考えている場合でも、必ずしも完全に戻せるとは限らない点を理解しておきましょう。
ブルームクリニックの二重埋没法の症例
まとめ
二重埋没法の留め方には線留めと点留めがあり、それぞれ特徴やメリットが異なります。線留めは高い固定力とデザイン性の良さ、まぶたへの負担の少なさが魅力です。一方、点留めはシンプルで施術時間が短いものの、留め点が多いほどダウンタイムが長くなります。
トライアングル法やスクエア法、フォーエバークロス法などさまざまな術式もあり、自身の希望やまぶたの厚み、ライフスタイルに合った術式を選ぶ必要があります。さらに、埋没法は完全に元に戻せるとは限らないため、施術前に十分に専門医と相談して慎重に判断しましょう。
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